サバと老人

Friday 22:30

食卓に並んだサバ。

 

モヤモヤはここからはじまった。

 

ゆっくり食べれば良かった。

 

翌朝4時起きだったので、急いで食べた。

 

小骨が喉に刺さった。かなり奥の方だ。

 

懐中電灯と、手鏡と、右手人差し指を駆使して、喉をまさぐった。

 

Friday 23:00

喉を痛め、晩飯をすべてリバースした。

 

Friday 23:30

近所の、わりと大きめの、緊急外来に駆け込んだ。

 

受付で失笑された。

 

若手の当直医が面倒くさそうに現れた。

 

処置にあたったが、場所が場所だけに、若手の力量では対処しきれなかった。

 

それ以上に、やる気を感じられなかった。

 

「そのうち取れるから、どうしても取りたいなら耳鼻咽喉科へ行ってください」

 

と突き放された。

 

Friday  24:05 

小骨が刺さったままお会計。

 

2,600円也。

 

モヤモヤだけが募った。

 

Saturday  07:00

小骨が刺さったまま、波と戯れた。

 

小波&強風。

 

ウェットスーツを濡らしただけだった。

 

モヤモヤはピークに達した。

 

Saturday  11:00

地元の耳鼻咽喉科へ向かった。

 

休日&スギ花粉の猛威で待合室はパンパンだった。

 

待合室で2時間が過ぎた。

 

モヤモヤはK点を越えた。

 

Saturday  14:07

打順が回ってきた。

 

ファイバースコープと、先の折れ曲がったピンセットと、耳鼻咽喉科の経験値を駆使して、ノドから小骨が取り除かれた。

 

Saturday  14:10

すっっっっっきり、した。

 

モヤモヤは晴れた。

 

かに見えた。

 

Saturday  14:12

お会計3,400円也。

 

モヤモヤが再発した。

 

サバの小骨ごときで、て6,000円も取られた。

 

喉はスッキリ、頭はモヤモヤ。

 

Saturday 14:25

近所の本屋に立ち寄った。

 

隣のレジには推定80歳のご老人。

 

うつむき加減でエロ本を2冊お買い上げ。

 

写真ではない、劇画調のエロ本2冊。月刊ジャンプくらいの分厚さだ。

 

Saturday  14:26

なぜだろう、モヤモヤが晴れた。

 

今日も良い天気だ。日本は平和だ。